最初の5年は摘花・摘果

ブルーベリー栽培

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皆さんがブルーベリーの苗をお店で買う場合、多くは2年目・3年目の苗になると思います。そのまま育てても初夏になると花が咲いて実が付きます。もし育てる場所がマンションのベランダなど広くない場所でしたらそれで良いのですが、戸建て住宅の庭で育てるのであれば、最初の数年間、出来たら5年位は収穫を我慢しましょう。

成木になる前の小さなうちから実をつけてしまうと、ブルーベリーがそれ以上成長し辛くなってしまいます。何故でしょうか。実がなるということはどういうことなのか。実は熟し、落果します。中には種があり、次の代の樹木となるための全てが詰まっています。つまり果樹が実を付けるのは子孫を残すためなのですね。種を包む果肉は甘くて栄養がありますよね。これには二つ説があって、一つは動物に食べてもらって種を別の場所に運んでもらうため。もう一つは発芽後の栄養として用意されるというものです。

人間もそうですが、子供を育てるのには体力を使います。子供自身も栄養を欲します。新しく芽を出したブルーベリーが、自身で充分な量の光合成を始められるまでの栄養を親である樹木が用意する必要があるということです。そもそも生物というものは子孫を残すために生きているようなもので、そのために全精力を使うと言っても過言ではありません。自分自身は大きくならなくても時代の種子を残すことができれば、その樹木は生きる意味があったことになりますし、それ以上大きくなる意味はなくなります。逆に言えば、実を付けることができなかった場合、その樹木は「もっと大きくなって沢山実を付けなければ子孫を残せないぞ」と考えるのです。そして、子孫を残すために使うつもりだった栄養を自分自身が大きくなるために使い、枝を伸ばします。翌年に少しでも多く実を成らせられるように頑張るわけですね。

ではブルーベリーを育てる時に具体的にどうすれば良いのでしょうか。とても簡単です。花が付いたら出来るだけ早く摘んでしまいましょう。ブルーベリーの花はまとまって付きますから摘むのも簡単です。間違って葉を摘んでしまうような失敗もほとんどありません。もし、何らかの都合で花のうちに摘むことが出来なければ、実になってから摘むのでも構いません。出来るだけ実が青くなる前に摘んでしまいましょう。

【摘花・摘果作業】

そうやって、2年目の苗なら定植後3年、3年目の苗でしたら2年、つまりは5年物になるまで摘花・摘果し続けるのです。そうすれば樹高が高くなり、5年目以降、沢山の実を付けてくれるようになります。

楽しみですね。

さて、摘花・摘果時に虫を見つけたらなるだけ駆除しましょう。葉や幹を食害されては、成長が遅れてしまいますからね。和が楽園ではこれまでのところ、虫を手で駆除していますが、実は、試してみたいものがあります。それがニームオイルです。主にインド・東南アジアで栽培されているインドセンダンという薬木から抽出されるオイルです。農業分野において、虫を寄せ付けない環境をつくりだす効果があると珍重されています。このオイルを散布すれば、虫たちはブルーベリー農園をインドセンダン林と勘違いして寄って来なくなるかもしれませんね。(^^)

下記リンクを貼ったオイルは殺菌力をもつユーカリの成分も配合されているようで、病害対策としても期待できますね。(^^)

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次回は、苗木の作り方をお教え致します。

ブルーベリー苗木作り

最初の5年は摘花・摘果

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