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皆さん、最初はお店でブルーベリーの苗木を買われることと思います。いくつかの品種を育ててご自分の家に合う品種がわかったら、ご自身で苗木を作りましょう。ブルーベリーの剪定した枝を使って作ります。真夏にやると暑さで枝に負担がかかるので春先や梅雨時、秋の長雨の頃が良いと思います。秋後半から冬に作業をした場合は、真冬に枝が休眠するため、春を迎えて芽吹くまでが作業期間となります。気長に付き合うことが必要になるのでご注意を。
1.ホームセンターなどで、小さい苗ポットとピートモスを購入します。苗ポットは狭いスペースで沢山の苗を育てられるように小さなものを選びましょう。直径8センチ以上のポットだと大きすぎて場所をとるので、必ずそれより小さなサイズにしましょう。ピートモスはブルーベリー用それ以外の物でもどちらでも構いません。根が付くまでは肥料はいらないので、値段の高い肥料入りのものは必要ありません。
2.ピートモスをバケツなどに入れてしっかり水を吸わせましょう。最低二日は水を吸わせた方が良いでしょう。その間、時々かき回して全てのピートモスに水を浸透させると成功率が高くなります。
3.剪定した枝を水に差して水揚げをします。ほんの10分かせいぜい30分も水揚げすれば十分です。
4.水揚げを終えた枝を10㎝おき位に切って挿し枝を作ります。それぞれの枝に、葉っぱが付いているとか、枝の分かれ目のような節の部分があるのが良いでしょう。
5.苗ポットにピートモスをたっぷり入れて、底に枝を挿します。ポットの底に枝が触るまで挿しましょう。この時、間違っても枝の先端方向を挿したりしないように注意しましょう。根っこに近い方を挿すのが正しい挿し方です。
6.朝と夕方手前に毎日たっぷり水をあげましょう。朝は一番水を吸い上げる9時から10時にポット内に湿り気が十分の残っている時間に水やりできるのが理想です。朝一とお出かけ前の2回あげられればなお良いです。夕方は太陽が沈むと水を吸わなくなってしまうので、3時以降、太陽が沈む前に水やりするのが良いでしょう。ポットの底から水が出て、流れ続ける位たっぷりあげるのが良いです。日当たりの良い場所だとポット内が乾きやすいので、半日陰のような場所を選んで育てるのも成功の一条件ですね。
手順は以上です。2か月から3か月ほどで挿した枝の先から細い根が出て定着して完成です。
上手く行けば、枝の節の辺りから新しい葉っぱが出てくるのでわかります。
品種にもよりますが、10本挿せばそのうちの2本くらいは成長してくれます。人によっては成功率八割を超える方もいるのでぜひ試してくださいね。成功させるコツはとにかく水をあげること。たとえ一日でも土が乾いてしまうようなことになれば、せっかくの枝が死んでしまうので、出来ればこの期間は旅行などせず、毎日欠かさず水をあげてくださいね。
挿し枝にする枝は、伸びたばかりの若い枝よりも2年目以降の枝の方が成功率が高い傾向にあります。5年を超えた枝の切り戻しの時に作業するのも良いでしょう。
尚、横着して、水槽など水が流れない容器を使うと水が腐ってブルーベリーが死んでしまいます。大変でも必ず底に穴の開いた容器を使うようにしましょう。
一度手順を覚えてしまえば、以後、お店で苗木を買う必要がなくなります。また、ご自宅に遊びに来られたお友達に苗木を差し上げれば、相手の方も大喜びしてくださるのではないでしょうか。
ぜひ試してみてくださいね。
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次回は、ブルーベリーの品種選びについてお話しします。
ブルーベリー苗木作り
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